山口・山口高校卒
Fさん;脳内で先生の声が再生されるほど復習した
ついさっきまで前期試験対策の授業を受け、明日の学習計画について考えていたもので、今こうして合格体験記を書いていることが不思議な感じです。未だに夢のようです。
北予備は精神の脆弱な私を鼓舞し続けてくれる場所でした。
昨年度までの私には諦め癖、逃げ癖がついていたように思います。苦手な数学においては分からない問題を封印して二度と見ないことで精神を保つという悪行を働いていたこともありました。しかし、北予備の熱意あふれる先生方、校舎中に貼られた格言の数々、そして志高く努力し続ける仲間たちに囲まれた環境では、自然と「自分もここで逃げてはいけない」と思えるようになりました。苦手な数学から目をそらしたくなった時には、「この問題が本番で出る」と自分に思いこませることで封印することなく立ち向かうことができました。
授業中に意識していたのは、問題に対する着眼点、解法選択の根拠など、先生の思考プロセスをまるっと盗むことでした。復習を通してそれを自分で再現できるようになると、やがて類問に出会った時、脳内で先生の声が再生されるようになります。本当です。特徴的な先生の声ほど明瞭に聞こえます。心の中に住む先生を増やしていくことは、解答の速さと自信につながりました。一人で受験に行ったように見せかけていますが、脳内では団体戦でした。
総合型選択で合格することができたのは、度重なる面接指導のおかげだと思っています。「卑屈王」というあだ名をつけられたこともあるほど自信のない私に、校長先生はポジティブな言葉で励ましてくださいました。返答が思いつかない時の対処法なども丁寧に示してくださったおかげで、本番の緊張はほとんどなかったように思います。
先生方、チューターの方々、友人、両親、そして猫、あらゆる人々の協力のもと勝ち取った合格です。心から感謝しています。