広島・広島国泰寺高校卒
Kさん;北予備色に正しく染まって国立医学部に合格!
これほどまで一つのことに一生懸命になったことがあるだろうか。私は昨年第1志望の大学に落ち、厳しい規律で有名な北九州予備校での浪人を決めた。
今考えてみると、昨年の私は受験生とは思えないほど勉強していなかった。入試直前も休日の勉強時間はほぼゼロ、模試の見直しもほとんどした記憶がない。大学入試という人生の大きな節目を前にしても本気になれない自分が嫌いだった。私が北予備を選んだのは、そんな自分を変えたいと思ったからだ。
現役生の時圧倒的に勉強量が不足していた私は、北予備に入ってからとにかく多くの勉強量を確保することを心がけた。休日も学校に行けば必ず多くの人が自習をしていて、その努力する姿に励まされたことや、心を奮い立たされたことは本当に数えきれない。学校にも寮にも尊敬できる人達が多くいて、その人たちが頑張るからこそ、私も最後まで勉強を続けることができたのだと思う。しかし、どんなに勉強しても最後まで不安を拭い去ることはできなかった。模試の成績は点数こそ上がったものの、偏差値は7月をピークに単調減少を続け、センター本番も思うように得点することはできなかった。それでも志望校を変えなかったのは、どうしても第1志望に合格したいという気持ちが強かったからだ。また、最後まで諦めずに勉強をし続ける皆の姿が私の決断を後押ししてくれた。
この1年間は本当に周りの人に支えられた1年だったと思う。合格した今、この結果にはもちろんだが、何より悔いのない浪人生活を送れたことに満足している。昨年の私には考えられない、密度の濃い時間を過ごすことができた。それはいつも支えてくれた家族をはじめ、寮長、寮母さん、講師の先生方など、多くの人の支えがあったからこそだと思う。いつも支えてくれる人々に感謝の気持ちを忘れず、4月からまた新たに将来の夢に向かって頑張りたい。